fiscsecの日記

https://twitter.com/fiscsec

CISSPの2018年4月からの変更点

変わる変わる言われているけどどう変わるか調べていませんでした。

ここら辺を見ていると軽微な変更に見えます。

https://cccure.training/m/articles/view/NEW-CISSP-CBK-version-is-coming-out-in-April-of-2018

https://community.isc2.org/t5/Certifications/Next-edition-of-the-CISSP-book-and-exam/td-p/4914

https://www.isc2.org/Certifications/CISSP/Domain-Refresh-FAQ

 

来月出るNTT出版の本でも良さそう。

ハニーポットにホスト型IDSを入れる

ハニーポット導入後、順調に攻撃が飛んできているようです。(access_logを見る限り)

せっかくなのでIDSを入れてみます。

フリーのホスト型IDSといえばsnortが昔からありますが、

もうちょっと新しいSuricataというものを選んでみました。

いくつかの記事を参考にしつつ、インストール完了。

https://redmine.openinfosecfoundation.org/projects/suricata/wiki/Ubuntu_Installation_-_Personal_Package_Archives_(PPA)

【初心者向け】オープンソースのIPS「Suricata」をCentOSに構築した話 - Qiita

趣味でIPSを使ってみた話 - Qiita

CentOS 6.5 に Snorby と Suricata をインストール | みむらの手記手帳

 

で、/var/log/suricataにあるfast.logを見てみると

取れてる取れてる。以下抜粋。

-------

ET WEB_SERVER Possible SQL Injection Attempt UNION SELECT 219.103.***.**

ET WEB_SERVER Possible SQL Injection Attempt UNION SELECT 219.103.***.**

ET WEB_SERVER Script tag in URI Possible Cross Site Scripting Attempt 219.103.***.**

ET DROP Dshield Block Listed Source group 1 181.214.**.**

ET SCAN Potential SSH Scan 119.249.**.***GPL WEB_SERVER DELETE attempt 219.103.***.**

ET SCAN Suspicious inbound to MSSQL port 1433 183.131.***.**GPL WEB_SERVER DELETE attempt 219.103.***.**

ET CINS Active Threat Intelligence Poor Reputation IP group 99 107.170.***.***

-------

SQLインジェクションXSSOWASP ZAPを用いての検知テスト。

他は詳細を調べないとよくわからない感じなものも多いです。

シグネチャに関しては最近流行りのCisco Smart Install Exploitation Toolを狙った通信を検知できるようなのも入っているので、旬なものはまぁまぁ検知できるのかなーと。

 

サーバに入って生ログを見るのもだるいし、せっかくなので操作を身に着けたいということでSIEMのデファクトスタンダード感があるSplunkを入れてみることにします。

(500MB/日まで無料で取り込み可)

CISSP試験参考書

私は今年中のCISSP合格を目指しております。

6月30日にNTT出版から「新版 CISSP CBK公式ガイドブック」が発売されます。

www.nttpub.co.jp

黄色の分厚いやつでお馴染みの旧版から13年以上を経ての日本語版公式ガイドブックの発売ですね。

www.nttpub.co.jp

旧版はすでに絶版であり、Amazonマケプレ出品物は3万円近い値がついているものがずらり。とりあえず転売屋は早く売り抜けないと値下がり必至なのでなんとかしたほうがいいですw

が、この新版、新品で¥21,600もするんですね

 

翻訳元はこちらのようです。

なんと、1300ページあるものが原本の模様。あと残念なのが2015年に出版されたものなので、2018年度からの試験形式に対応はしていないと思われます。(英書でも2018年以降の試験に完全対応している本は6月以降の発売の模様)

もちろん全く新しいものになったとは考えにくいので多くの項目は旧版でもカバーできるのだと思いますが、事実としてNRIセキュアが主催するCISSP CBKトレーニングで使われるテキストは新しいものになります。

CISSP CBKトレーニング / サービス・製品 / 情報セキュリティのNRIセキュア

ということで、2万円はらって古い書籍を1300ページを読み込むのはどうなんだろうなぁと思っちゃいます。

CISSP試験は「幅1マイル、深さ2インチ」と言われています。

そのままですが、幅広く、浅い内容、ということなのでしょう。

受験した方も、用語などをきっちり覚える必要なかった、ということを言っていました。1300ページはやりすぎな気がしています。

じゃあどうしようというところですが、国内の他の受験者の方もおすすめする、

Eric Conrad氏の書籍を使ってみようと思います。

Eleventh Hour CISSP®: Study Guide 3rd Edition,
222ページ(2016年9月出版)¥3,078(kindle)

CISSP Study Guide 3rd Edition
598ページ(2015年12月出版),¥5,761(kindle)

とはいえ全部英語。600ページの後者をkindleで読もうとしたのですが、一度挫折しました。

よって、今度はGoogle翻訳さんに頼りつつなんとか日本語で勉強しようと思います。

Eleventh Hourで概要を掴み、Study Guideで理解を深めて、Exam Cramで演習というかんじですかね!

最後にCBKトレーニングですが、どうやら会社で出してもらえる感じがしているので私は行ってくると思います。受講した人に言わせると、セミナーだけでは全然受からないということではありますが。

 ともあれ、目指されている方は頑張りましょう!

CISSPと情報処理安全確保支援士があれば資格はとりあえずもういいかな…。

情報処理安全確保支援士試験の感想

2017年度4月の、記念すべき第1回開催分で取得しました。

きっかけは会社がとれとれうるさいので…。金融は資格資格うるさいです。

簡単に感想を。

 

・午前1

 人によってはもっともハードルが高いかもしれないやつ。

 n進数やらなんかプロジェクト管理とかコンピューター理論かわからないけどいろいろ出る。まともに勉強していたらいつまで経っても終わらないように感じたし、過去問やってもさっぱりわからないしわかる気にもならない。

 情報収集の結果、過去問の使い回しが半分近いということなので、暗記でなんとかなると思い応用情報の午前を5年分ダウンロードし印刷。過去問道場があるけれど、午前1は完全に文章に対応する選択肢を覚える、という点に注力しているので、試験と同じフォント、位置関係、大きさを重視し職場のプリンタで印刷し、通勤中はひたすら暗記。かなりつまらないしきつい。4割過去問暗記で正解、1割は勘、1割は一応経験があるセキュリティで正解ということで6割目指すという算段。

 結果、本当にギリギリ18問正解で突破。まぁ、結果オーライで。次は無理だな。極端な話ですが、簡単なものに分類されるであろう計算問題すら解こうと思いませんでした。

 

・午前2

 業務でセキュリティをやっていて、時事ネタも追っていれば楽勝。こちらも過去問の使い回しがかなり多いので、過去問道場ポチポチで60点は余裕。新しい問題いくつかでたけど。SC以外にNWの午前2もやっておくと盤石かもしれません。

 知っておくべきことも多いと思ったので、午後問題の基礎固めにも用語は理解しておいてもよいかもしれない。試験日の10日前くらいから過去問道場ポチポチでも余裕だと思う。

 

・午後1、2

 よく言われますが、この試験のメインコンテンツ。午前で落ちる人は単純に不勉強。

 実際のインシデント対応や開発で見たことあるような事例が出るので、やはり経験者有利。とはいえ未経験者も諦める必要はまったくなく、過去問を解くというより、実際の事例として読み物のように読んで、あたかも自分が経験したことのようにすると経験値が上がる気がする。問題自体は良問なので。いつも表紙が可愛い絶対わかる!シリーズで、状況をシミュレートしながら読むだけでだいぶ違うと思う。私はダルくて過去問を解く、ということはできませんでした。

  

絶対わかる情報処理安全確保支援士 2018年春版

絶対わかる情報処理安全確保支援士 2018年春版

 

 

 知識や経験があればそれだけで高得点を取れるかというとそういうわけではなく、IPAが求める答えを書く必要がある。それには人気のポケスタでこういう問いにはこういう答え、というIPA対応を身に着けておくとよいと思った。

 

試験に備え、よくある分厚い参考書も読んだけど、試験の役に立ったかは微妙かな?体系的に勉強し直せた点はよかった。

 職場ではセキュリティの経験がほぼ無いような人でも数名取っていて、経験なくても合格できる試験。(取った人たちは皆お勉強が得意な人たちでしたが)なので、勉強すれば取れます。

ちなみに会社がお金を出してくれないので私は登録していません。

 就職、転職に役に立つか?だと会社によるのかもしれないと思う。ユーザ系企業なら「尚可:情報処理安全確保支援士」、みたいな案件もあるので。そういうところなら足切り対策にはなるかな?こちらも登録は前提としておらず、合格だけしておけばいい感じだと思います。

 CISSP取らなきゃと思い早1年経ちますが、なかなか勉強が進まない。2018年6月予定の日本語公式ガイドブックに期待したいところ。

VPS借りてドメイン取って、ハニーポットを入れた備忘録

セキュリティ担当になって、あまり技術的なことをやらずに数年。

これはイカンと思い表題のことをやってみた。

アウトプットはいいらしいのでやってみることに。

 

VPSドメイン

お名前.comのものを利用。一緒に借りられて支払いとか楽だし、VPSの中ではコスパが良い感じだったので。

プランとしては毎月900円くらいで済むCPU2コア、メモリ1GB、HDD100GBのプラン。

https://www.onamae.com/server/vps/?btn_id=sv04

ドメインTLDはcomがよかったので年間1200円くらい。

ハニーポットとして動かしたいので、某国が狙ってくれそうなドメインに。

paste.binに貼り付けると良いようなので、まずは無言で貼ってみる。

 

ハニーポット構築

お名前.comからサクッとubuntu16.40を構築。

ハニーポッターの方が作られた簡単に動くハニーポットを見つけたので下記githubに記載のとおりにコマンドラインを打ち、簡単に構築完了。本当に簡単。

github.com

しばらく放置してみて早くも攻撃きてる。

コンテンツなんて何もない故にまともな人はくるわけがないから

怪しいログをすぐに見つけられて効率が良い。

drupal脆弱性CVE-2018-7600)やOracle Weblogic脆弱性(CVE-2017-10271)が目立つ。

判断の仕方としては、明らかに今回立てたサーバにはないディレクトリ、ファイルへの接続について、特徴的な文字列をググると大抵PoCが見つかりますのでそこから判断。

最近ではPoC載せるのも最近はまずいらしい(Wizard Bibleの件)ので、控えたほうがよさそう。

ちなみに、ハニーポッターの方が書かれた「サイバー攻撃の足跡を分析するハニーポット観察記録」を以前読みました。

 

サイバー攻撃の足跡を分析するハニーポット観察記録

ハニーポットの運用に注力をおいた本かと思ったら、SOCアナリストならではのログ分析の考え方がメインという印象を受けた。

SOCアナリストの経験が無い方にとってはとても有益だと思うので、ハニーポット運用の片手にあるとよいかも。